発生:令和5年11月18日15時すぎ
鎮火:令和5年11月18日16時すぎ
場所:サバト南地区
焼損:小屋と積んであった材木
1)青根班の行動記録_鎮圧まで
①火災発生近所の住民から班長携帯に電話が入りました。
・火災発生場所の確認
・住民に119番通報を依頼
②班長が自宅駐車場からポンプ車で火災現場へ急行しました。
③現場到着すると最寄りの消火栓に住民が立って「ここだー」と手を振って合図してくれました。
④ポンプ車の消火ホースを1本1本火元に向かって接続しながら住民に引っ張って持って行ってもらいました。
合計3本連結で火元到着。
⑤消火栓にホースを接続し、付近にいた住民に消火栓ハンドルを渡し「合図したら開栓」のお願いをしました。
⑥班長は「筒先」をもって火元に走りました。
⑦先端に筒先をセットし、消火栓の開栓を合図し放水を開始しました。
強風でホイッスルの合図も消火栓まで届かず、住民の声のバトンタッチで開栓を連絡しました。
放水時、「小屋の屋根裏付近」「小屋に積んであった材木」がまだ燃えていました。
⑦10分程度でくすぶりは残すものの鎮圧状態になりました。
ちょうど消防署消火隊が到着し放水をバトンタッチしました。
消火隊が念入りに火種の消火と付近(林の中)まで放水作業をしました。
2)青根班の行動記録_鎮圧後解散まで
①消防署の指示で18時まで青根班のみ「現場待機」となりました。
他に青根班3名が合流し4人で待機することにしました。
再び火災にならないように現場監視です。
そのため消火ホースと筒先はセットしたまま、強風と小雨で寒く、ポンプ車の中で待機しました。
②待機中に近所の方から暖かいお茶と饅頭の差し入れがありました。
③定刻まで特に問題がなく、ホースと筒先を撤収し、ポンプ小屋に行き使用したホースの乾燥処理をしました。
雨のためポンプ小屋床にホースを広げました。
④再度火災現場に戻って現地解散しました。18時半ごろ。
3)今春の「百のやど」裏山林野火災の教訓からの対策が見事に成果を生みました。
【対策その1】地域住民は火災発生時119番と同時に班長にも電話すること。
⇒119番通報の前に最初に電話をしてくれました(119番通報が先であることを説明しました)。
【対策その2】消防署本隊到着前の「15分間の勝負」を最重点にポンプ車をすぐ出動できるようにすること(ポンプ車班長自宅待機、消防団員を増やす)。
⇒班長在宅で今回は班長がすぐポンプ車で出動ができました。3名もの入団がありました。
【対策その3】消防団青根班だけでは「15分間の勝負」はできない。地元住民の協力を仰ぐこと。
⇒「毎月の警戒パトロール」「住民消火栓使用講習会」「消防団が住民の中へ(側溝掃除など地域清掃に協力)」等々で住民への啓蒙が進み、ポンプ車現着時には7名もの住民が集まって消防団の指示のもとに協力してもらいました。
4)いくつかの特記事項
①川崎町消防団の一斉火災発生場所連絡(LINEグループ)が届かなかった。
LINE参加者がLINEグループメンバー全員を消してしまった模様!
●LINEのようなフリーのSNS系ツールにつきもののアクシデント!
●専用「アプリ」の利用を強く認識。火災連絡だけの機能に絞っても良い!
●今回「住民から班長への連絡」がなかったらと思うとゾッとする。林野火災に拡大し点在する別荘地群を巻き込んだ大火になったかもしれない!
②班長は①を期待し班員への連絡よりも現着を最優先した。
③班長は鎮圧後に①が未着であることを認知し、「青根班LINEグループ」で団員へ火災場所を連絡。
④「後始末」だけが残った状態だったので「子育て団員2名」を除き電話でも招集をかけた。
⑤今後「菓子」と「飲料」を常備する。長時間に対応するため。
5)以下、火災発生当日夜の【重要緊急連絡システム】発信内容
青根地域及び関係者約150名に一斉送信
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【青根重要緊急】火災報告と火の用心厳重注意の連絡
消防団青根班より
班長 佐藤清彦
青根行政区長兼務
本日18日午後3時半ごろ別荘地「サバトの森」の南地区(国道から南側)で火災が発生しました。
4時過ぎには消火をして鎮火しました。
住居から50mほど離れた川沿いの小屋と隣にあった木材が燃えました。
バーベキューを行い消火したつもりが火種が残り強風も影響し火災になったと思われます。
地元の方が119番とともに消防団青根班班長へ火災連絡も行い、青根班の出動で消火まで行うことができました。
近隣の皆さんに消火ホースを運んでもらったり、消火栓のバルブ開閉を手伝ってもらったり、大事に至らず消火ができました。
あやうく強風の中での林野火災の大火になるところでした。
◆外での焚火、バーベキュー等、この季節は特に注意してください。
◆少しでも風がある時は絶対禁止です。
近所の方の班長への連絡で、班長自宅前にポンプ車を待機させており、通報から5分程度で現地に到着できました。
地元の皆さんのご協力に感謝いたします。
◆青根地区で火災が発生した場合
躊躇せず119番してください。
同時に、
躊躇せず、消防団青根班の班長にも電話してください。
090-4319-4259
何とか自分たちで消せるかもしれない...とか、
消防に連絡するほどでは...の躊躇は禁物です。
結果的にボヤで消えたのならそれはそれでいいことですので。
これからも地域の皆さんで共に火災予防に努め、いざという時も皆さんで協力しあいましょう。